【徹底解説】フリーソフトを使ったドラム楽譜の作り方!【MuseScore3】

音楽

どうも~!おかゆです!

今回はパソコンでフリーソフトを使いドラム譜を書いていく手順を説明していきたいと思います。

自分で耳コピして楽譜を作ったりする場合にはフリーソフトを活用したいですよね。

ここでは初心者向けに1から説明していくので、

これを読めばほとんどのやり方は分かります♪

ドラムから楽器を始める人って最初は楽譜の理解が難しかったりもしますよね。この方法ですでにある譜面を自分で再現したりすると譜面の理解が深まったりもするので、そういう活用の仕方もおススメです!

それでは早速やっていきましょう!

おかゆ
おかゆ

誰でも、見やすいドラム譜が作れるようになるよ~!



インストール

今回は「MuseScore3」というフリーソフトを使っていきます!

楽譜を書くことが出来るフリーソフトは色々あると思いますが、

慣れれば使いやすく、譜面の再生もできるので、

色んな意味でこれ一択と考えて問題ありません!

MuseScore3のインストールはこちらから!(新しいタブが開きます)

ページ内の「無料でダウンロード」を押します。

次の画面に切り替わり、ダウンロードが始まります。

ダウンロードされたファイルを開くと、下のようなダウンローダーが起動します!

この先は、

上の画面:「Next」を選択

→「I accept~」をチェックし「Next」

→ 保存先が問題なければ「Next」

→「Install」

→ インストール終了後、「Launch MuseScore3」にチェックし「Finish」

という感じで選択していけばインストール完了です♪

自動的に開きますので次のステップに進みましょう!

起動~ドラム楽譜の作成・設定

ドラムの楽譜を作成していく前に、色々と前準備をしていきます♪

楽譜の新規作成

MuseScore3を新規で起動すると下記のようなウィンドウが開きます。「新しいスコアの作成」を選択します。

次の画面では、タイトル、作曲者(アーティスト)などを必要であれば入力して「次へ」を選択します。(楽譜のヘッダー部分に反映されます。)

今回はPay money To my Painの「This Life」の楽譜を冒頭のみ作っていきます!(こちらの動画を参考にします。)

次の画面では楽譜のタイプを選択します。

後でドラム用に変更するのでどうでも良いのですが、笑

ここではとりあえず「一般」→「ヘ音記号」を選択しておき、次に進みます。

調号は特にいらないので下のように何も書いていないものを選択します!

拍子や長さ、テンポ(BPM)を設定します。

ここは事前に調べておきましょう!(後で変更することもできます)

今回は4/4拍子、BPM=105で設定しています。

小節数は後でも変えられるのでそのままでOKです。

ここまで来たら譜面の新規作成は終了で、以下のように入力画面が出てきます!

ドラム譜仕様に設定

上で出来た楽譜をドラム仕様に最適化します!

まずは、上の「編集」を選択し、プルダウンの中から「楽器」を選択しましょう!

すると下のようなウィンドウが開きます。

左側の楽器の選択肢の中から、

①「パーカッション」→「ドラムセット」を選択し、

②「スコアに追加」を押します。

すると、右側に「ドラムセット」が追加されます。

また、右側に元々「Piano」というのが入っていると思うので、

③「Piano」を選択し、

④「スコアから削除」を押します。

また、下のように、「配列」と書いてるプルダウンの中から、

「ロックバンド」を選んでおきます。

これで楽譜がドラム譜を書くのに分かりやすい形になりました!

ドラムセットの編集

譜面を書く作業が分かりやすくなるので、

事前にドラムセットの構成や記号、ショートカットを設定しておきます!

MuseScore3ではスネアドラムなどの各太鼓にショートカットキーを割り当てることで、

連続している場合などに入力をしやすくしたりできます。

簡単なのでやっていきましょう!

まず、左上にある「N」のような形のボタンをクリックします。

(音符を打ち込むモードにする時に使うボタンです)

そうすると下に「ドラムセットの編集」というのが出て来るので、クリックします。

すると下のように新しいウィンドウが開きます!

左側に色々なドラムセットの構成要素・奏法が並んでいますね。

赤い四角で囲ったものが、頻繁に使われるものだと思うので、とりあえず編集していきます。

右側の欄で音符の記号を編集したり(基本は変更しない)、

ショートカットキー(A~Gまで)を割り当てたりできます。

自分の分かりやすいように自由にしてしまって大丈夫ですが、

ここでは下の画像の赤枠部分のように、

名前を編集と、ショートカットキーの割り当てをしました!

ちなみに、オープンハイハットはハイハットの上に〇記号を付けることもできますが、

今回の曲はオープンハイハットが多く1つずつ設定するは面倒なので、

 ①「符頭グループ」を「Xサークル符頭」

 ②「符線」を「ー1」

というように設定しています。

※ 地味に重要な注意点

バスドラムは「標準の声部」をのままにしおきましょう。

これは、手と足で休符を別々に設定できるようにしておくためです。

ここまで来たら、やっと曲の楽譜を作っていきましょう♪

(飛ばしてOK)行内で強制的に改行する方法(応用)

今回解説のために作っていくPay money To my Painの「This Life」ですが、

イントロがこんな感じになっています。

Youtube「This life – Pay money to my pain , Drum Sheet」より

ドラムの一番最初(赤枠部分)が2拍分のフィルインから入っていて、

読みやすくするために1小節目の後ですぐ改行をしています。

このような特殊な場合はどう設定すればよいのでしょうか?

いきなり応用的な使い方になってしまいますが…笑

(関係ない方は飛ばしてOKです!)

まず、下のように「改行直後の最初の小節になる部分」を選択します。

(選択すると青線で囲まれます。)

この状態で、「編集」メニューの中から「マスターパレット」を押します。

(もともと左サイドバーにある「パレット」で譜面上に色々な要素を追加したりできるのですが、「マスターパレット」では、そこに出ていない設定メニューを使うことが出来ます。)

下のようにウィンドウが開きます。メニューの中から「フレームと小節」を選択します。

右側に出てきた選択肢の中から、「水平フレームの挿入」をクリックし、

マスターパレットウィンドウを閉じます。

下の画像のように、1小節目と2小節目の間に「水平フレーム」が挟まっています。

この水平フレームをクリックすると、点線が青くなります。

その状態で、左の「パレット」のメニューの「区切りとスペース」をクリックし、

出てきた選択肢の中から左上の「譜表を折り返し」(改行マークのようなアイコン)を選びます。

すると下のように2小節目から改行された状態になります。

1小節目が大きすぎるので、小さくしたいですね。笑

水平フレームを選択したときに出て来る小さな四角のカーソルを選択し、

右に動かすと、下のように1小節目を小さくすることが出来ます。

出来ました!これで譜面通りに出来ますね!

ちなみに、1小節目の前に謎に隙間がありますが、上と同じ要領で、

 1小節目を選択

 →水平フレームの挿入

 →フレームの調整

を行うことで1小節目を左に動かすことが出来ます。



譜面の作成手順

ここまでは下準備でした。(下準備ながっ…!笑)

ここからは1小節目を具体例にして音符/休符の入力方法を説明してきます!

1小節目は下のような楽譜になります。

フィルインの部分で、

最初のハイハットはカウントです。

「This Life」のドラム1小節目

音符の入力方法

まずは最初のハイハットを入れましょう!

音符の入れ方はだいたい次のような流れになります。

(画像に流れの解説アリ)

音符を入力する手順

①「N」のようなボタンをクリック

 → 音符入力モードになり楽譜上に青いハッチングが現れます

②入力したい長さの音符を選択します。

 → 付点音符の場合は、音符を選択後、横にある「 .」をクリック

③下のドラムセット欄で叩く場所を選択する

 → ショートカットキーでも可

④カーソル横に出る音符を五線譜上に持っていき、クリックして音符を入力

まずはこの流れで「4分音符のハイハット」を選択して、

五線譜の青くなっているところに持っていきクリックします。

(※ 4分音符を選択した後にキーボードで「A」を入力してもOK)

すると下のように最初のハイハットが入りましたね!

そして休符も自動的に変わります。

4部休符の位置にもう1個のハイハットを入力しましょう。

休符の入力方法

さて、次は休符を入力してみましょう!

まずは足の二部休符の方から入力します。(画像に流れの解説アリ)

休符を入力する手順

①「N」のようなボタンをクリック

②入力したい休符に対応する長さの音符を選択します。

③休符選択アイコンをクリック(画像参照)

④バスドラムの休符の場合は、バスドラムを選択して声部を2にしましょう

 → 声部2の場合、5線譜上のハッチングが緑になります

④カーソル横に出る休符を五線譜上に持っていき、クリックして音符を入力

入力すると下のように休符が入力され自動的にもう1つの2部休符が入ります!

実践編

それでは、続きを作っていきます!

上の画像の緑の位置に、

上で説明した「音符の入力方法」に従って、8部音符のバスドラムを入力します。

すると下の画像のように休符も変化してくれるので、

自動的に次の音符が入る場所が出来ます!

【初心者の方へ注意点】

「入力したい場所に音符が入らない!」

「再生してみたら何かが違う!」

・・・などの場合は、どこかの音符が間違っている可能性が高いです。前の音符の長さが合っているか確かめてみましょう。

続けて上の画像に書いてある位置に、8分と4分のバスドラを入れましょう!

入れると譜面は下のようになります。

さて、次は8分のバスドラムの間にフロアタムが入ります。

ただ、上のままだとフロアタムを選択してもバスドラムの間に入れることが出来ません。

なので上の画像に書いたように、2分休符の位置に16分休符を入れましょう!

(声部を切り替える(バスドラム以外を選択しておく)のをお忘れなく~!)

するとこんな感じになります。

休符が切り替わって次の音符が入る場所が出来ましたね!

画像の通りに、8分のフロアタムを入れましょう!

入れると休符が変化して16分のフロアタムも入れられるようになります。

2つとも入れると、ついに1小節目が完成です!



その他の使い方

行間の調整

さて続きを・・・と思ったら、

もしかしたら楽譜の行間が異常に広い!となることがあるかもしれません。

(これは申し訳ありませんが理由は分かりません…笑)

下のような感じですね。

そんなときは…「譜表スペーサー」を使うと便利です!

行間の詰め方

1.間隔を詰めたい行のうち、上側の行にある小節をクリックして選択

2.パレット内の「区切りとスペーサー」を開く

3.「譜表スペーサー(下)」を選択

4.スペーサーが挿入され、行間が詰まります

5.小さな必要に応じ、スペーサーをクリックして現れる□を動かして行間の広さを調節

これで下のように行間を詰めることが出来ます!

4小節ごとに改行したい

大体の楽譜は4小節ごとに改行されていると思います。

ただ、普通に書いていくと思ったように改行されず丁度良くならないときがあると思います。

もしくは、4小節ではなく任意の行数で改行したいときもありますよね。

そんなときは「譜表の折り返し」機能を使います!

(先ほども出てきましたね!)

やり方は簡単で、

改行のやりかた

①改行を入れる直前の小節をクリックして選択

②パレット内の「区切りとスペーサー」を開く

③「譜表の折り返し」を選択

これで改行され、改行マークが現れます。

このように改行した行は、小節数が固定され意図せず改行されたりしなくなります!

どうしても4小節で改行できない場合

音符が多い場合など、どうしても3小節以下で改行されてしまう場合があります。

この場合の正解の対処法は何が正しいのかは分かりませんが、

次のやり方を試してみてください。

【どうしても4小節で改行できない場合の対処法】

①余白を少なくする

メニューの「フォーマット」→「ページの設定」から左右の余白を減らす

②小節の間隔を狭くする

同じ行に留めたい小節をShift+左クリックで選択し、メニューの「フォーマット」→「間隔」→「間隔を狭くする」を選ぶ

③折り返しの設定

同じ行に留めたい小節をShift+左クリックで選択し、メニューの「フォーマット」→「譜表の折り返しを選択/削除」→折り返しの小節数を設定し「OK」

譜面にRL・歌詞などのテキストを入れたい

右手・左手を示すRLを入れたい場合や、歌詞などを挿入したい場合の方法です!

①テキストを入れたい行()の音符を選択します

②パレットから「テキスト」を開きます

③「譜表テキスト」もしくは「段テキスト」を選択します

 ※両方選択することもできます。(RL…や歌詞を両方入れたい場合など)

④テキストボックスに文字を入力します

下のような感じでテキストを挿入することが出来ます!

(下の例は別にRL無くてもいいのですが…笑)

必要に応じて「譜表スペーサー」で行間を調節しましょう♪

まとめ

以上、MuseScore3を使ってPCでドラム譜を作成する手順を説明しました!

ここまでの操作が出来れば、ほとんどのドラム譜は自分で作成できるようになるのではないでしょうか?!

ぜひ参考にして譜面を作成してみてください!

ご覧頂きありがとうございました♪

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