こんにちは、おかゆです!
いつもはちょっぴりふざけがちなおかゆですが、今回はちょっと真面目なトピックを取り上げてみたいと思います。
本日2021年3月11日は東日本大震災から10年。直接被災したわけではないですが、当時テレビ越しに見た日本の危機的な姿に価値観を変えられました。
特に私はエネルギー問題には関心があったので、原発については色々考えさせられましたね。
という訳で原子力発電(原発)の将来はどうなるのか?今後増えていくのか?減っていくのか?安心して使えるのか?などについて個人的な意見を書いていきたいと思います。
もくじ
原子力発電のメリット
原子力発電のメリットは二酸化炭素(CO2)を排出しないことですね!
世界で最も電力を生み出しているのは火力発電ですが、化石燃料を燃焼させる際に出来る二酸化炭素はご存じの通り、地球をどんどん人間に不向きな環境へと変えつつあります。そして地球環境の変化は人間だけでなく、多くの生物にまで影響がおよんでおり、すでに環境の変化で絶滅した種もいます。
そして原子力発電のもう一つのメリットとして、環境に左右されず、少ない燃料から安定して大きなエネルギーを生み出し続けられることがあります。
この2つのメリットがあるからこそ、原子力発電は火力発電に代わり得る次世代のエネルギー源として注目されてきたんですね!

原子力発電のデメリット
3.11の東日本大震災は、原子力発電の恐ろしさを顕在化(=目に見えるようになること)させた出来事でもありました。
原子力発電は、「核融合反応」と呼ばれる物凄いエネルギーを生み出す化学反応が応用されたものです。この反応を起こす「燃料」として、ウランなどが使われるんですが、ウランは「放射性」という性質を持っています。
この「放射性」とは何かというと、「自分で勝手に反応してエネルギー波を放出する性質」です(ものすごく簡単に言うと!)。いま、あなたの頭上で輝いている電球も、見ているスマホからも、光が出ていますよね。これも「エネルギー波」である点は同じです!ではスマホの光とウランから出るエネルギー波は何が違うのでしょうか?
それはエネルギーの大きさです。ウランが出すエネルギー波はとてつもなく大きなエネルギーを持っていて、万が一人間に当たれば、人間の身体を貫通します。そして通りすぎる最中で、ダメージを与えます。細胞や遺伝子が傷つく(変異する)と、がんになったり、正常な機能が果たせなくなります。
そういった危ないウランを勝手に反応させて発電させようとするとエネルギーが暴走してしまうので、燃料を冷やすのに水が使われてたりするわけです。この水には当然、核分裂で残った放射性の成分が含まれていくのですが、捨てられる際には「放射性廃棄物」となります。この放射性廃棄物こそが原子力発電の最大のデメリットの一つです。海に流して捨てることは当然出来ません。そんなことをしたら魚が死んでしまったり、海洋生物の食物連鎖を通して放射性物質を含む生物がどんどん広がっていき、やがては人間にもたどり着くでしょう。
基本的には、放射性廃棄物は地中に埋められていますが、どこにでも埋められるわけではなく、将来的のことを考えると埋める場所をどう確保するかという問題が常に付きまとう訳なんです。
また、東日本大震災のように、原子力発電所が災害のダメージを受けて放射性廃棄物が流出するなどの懸念もあります。このエネルギー波(エネルギー波といっていますが原子よりもさらに小さい粒子なんです)はかなり遠くまで飛んでいくので、近くに住んでいる人は住み続けることは出来ません。
原子力発電はクリーンエネルギーなの?
クリーンエネルギーとは、普通は「二酸化炭素を排出しない発電方法(によってできたエネルギー)」のことを言います。原子力発電は二酸化炭素は排出しないので、その意味ではクリーンエネルギーといえますね。
でも、二酸化炭素は排出しない代わりに放射性廃棄物の問題や、原子力発電所自体が災害を受けてそれが漏れて環境や人間を破壊するリスクがあります。
そう考えると太陽光発電などと同じクリーンエネルギーとは言えず、クリーンエネルギーになり切れない存在といえそうです。
なぜクリーンエネルギーに変えていかないの?
そんなにリスクのある発電方法なのに、なぜ原子力発電はなくなっていないんでしょうか?なぜどんどん太陽光発電や風力発電や地熱発電や、他のクリーンな発電方法を増やしていかないんでしょうか?
よく「クリーンエネルギーの割合を増やす」なんて話も聞きますよね。
その答えは「発電量がぜんぜん稼げないから」なんです…。
それにも色々あって、まずは発電効率が低いことですね。太陽光発電も太陽のエネルギーを全て電気エネルギーに出来るわけではなく、20%くらいです。
それから自然エネルギーを利用した発電で発電量を賄うためには、かなりの場所が必要になります。なかなか増やそうと思って増やせるものでもないと言うのが現状のようです…。
原子力発電はなくなる?なくならない?
とっても難しい問題ですが、地球温暖化によって人間が生きられなくなるリスクを考えると、結局は「なくせない」のではないかと思います。
機械化・自動化・IT化がどんどん進み、発展途上国もそれに追いつき始めています。世界で消費される電力はどんどん増えていくと思います。それを自然エネルギーで補うことが出来る状態でないですし、急な技術発展が起きるとも思えません。かといって、火力発電所をどんどん増やすわけにもいきません。先進国は二酸化炭素排出量の目標値を掲げているんですもんね。
実際、現在世界では原子力発電所がどんどん建てられているそうです(詳しくはこちら)。地震大国・日本では原子力発電を増やすのは難しいですが、世界を見てみると逆なんですね。しかし結局は日本も、低二酸化炭素排出量に貢献する先進国として原子力発電をやめる算段はつけられないでしょう。
まとめ・今後期待したいこと!
原子力発電がなくせないなら、「核のゴミ」の処分方法や無害化技術、発電所の災害対策技術、などに対して技術発展がもっと進んでほしいなと思います!
100%安心して使えるなら、こんなに頼もしいエネルギー源はないですもんね。
そういうことを、震災の経験からも学んでいくべきではないでしょうか?
コメント